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日本医師会の意外な一面

日本医師会がTBS系ドキュメンタリー番組を協賛

医師にとって、日本医師会は最大の組織であり、医者ばかりでなく、日本医師会は政治の分野においても大きな力を持つ団体です。

意外と思われるかもしれませんが、日本医師会が協賛しているテレビドラマが存在します。毎週金曜日の夜８時５４分から５分間ほどの放送ですがTBSで放映されている「赤ひげのいるまち」は日本医師会の協賛番組です。女優の竹下景子さんがナレーションを務めており、音楽は小林亜星さんが担当しています。日本医師会らしいチョイスと言えます。比較的地方を中心にしたケースが多いドキュメンタリー番組で、明らかに医者が不足している田舎町で、ひとのふれあいにフォーカスし、美しい風景と人間の思いやり・助け合いの世界が描かれています。都会ではもう見られないひととしての人間関係。人口が少なくても、急患は発生します。診療所には休日はありますが、急病人の対応で、医者に休日はありません。それでも、自分がこの町の人たちの健康を守ってやらなければ、誰が守るんだ、という強い信念で僻地の医者たちは働いています。都市部の病院と違い、あわただしさはないものの、繁忙さは変わりません。日本医師会はこういった格差を伝えようとしているのでしょう。

都市部と違って、高度医療に触れる機会も少なく、年収も多くない僻地へ就職する医者の数は少なく、過疎化と高齢化が急速に進む地方こそ、医者を必要としています。都会の喧騒と違い、時間の流れがゆっくりとした地方の生活。コンビニどころか、近くの駅までいくのも車で２０分以上かかり、電車も日に数本しかありません。日本医師会はこういった地方医療にも力を入れています。都会での生活に慣れた医者にとっては、相当な不便を感じることでしょう。しかし、日本医師会の放送の中でたびたび出てくるのは、「人間らしい生き方とは」という日本医師会だけでなく人間社会全体での大きな命題です。

人生の経験として、若いうちに、例えば２年とかの期限を決めて、日本医師会を通じて地方の診療所で働いてみるのもい良いかもしれません。もちろん、今回掲載したランキングの上位３社は地方の求人も取り扱っています。

このように、日本医師会は医療の総本山であったり、強大な政治への圧力団体であるだけでなく、社会への啓蒙活動を地道に続けている団体でもあることを、ちょっと頭に置いておくと良いかもしれません。