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２０世紀にポーランドで行われた感動する心臓移植手術

２３時間に及ぶ医師の激闘写真がTwitterで大反響！

この手術は１９８７年に行われたものなので、すでに30年以上が経過していますが、今、Twitterで手術を終えた医師と助手の姿が、大きな話題となっています。残念なことに執刀した医師はすでに２００９年に肺がんで亡くなってしまったため（この医師はヘビースモーカーだったようです）、いま自分の姿が世界中から感動をを集めていることを知るよしはありません。

映画化された医師の激闘ドラマ

この手術はポーランドで初の心臓移植手術であり、それを見事に成功させたこの医師は当時、非常に人気の医師になり、映画にもなって、一時は興行成績一位だったほどの観客動員数だったようです。写真はまさに医師がすべてを出し切って表情で、助手は手術室の隅で倒れこむように眠っています。執刀した医師はすでに亡くなっていますが、手術を受けた患者さんは現在も存命です。

長時間オペが医師に要求する体力と精神力

知ってのとおり、オペは体力だけでなく、精神的な緊張が続くため、このように２３時間もぶっ続けでやるなど、よく手先が持ちこたえたな、と感激しました。自分で考えてみても、精神力と手先を維持できるのは８時間が限界でしょう。それを越すとたとえ気力が持ちこたえても、細やかな手さばきを維持できる自信はありません。これだけの長時間に渡ったことから、患者の状況も安定したものではなく、なんども危険な状態があり、それを持ち直させながらの手術だったことが想像されます。他の臓器と違い、心臓は、まさに「心臓部」であり、心停止や大出血のリスクが常に付きまとい、ましてや移植手術となると、時間との戦いが更に厳しくなります。

歴史に名を残した医師の腕

心臓の移植手術は現代の日本でも非常に何度の高い手術です。もともとポーランドは東欧圏であり、共産主義だった時代があるため、決して裕福ではない国なので、高価な機器がそろっていたとは思えず、まさに医師の腕で患者の命を救い上げたと言えます。それも１７年も前、まだ２０世紀だった時に。そういった魂を掛けた手術であったからこそ、時を越えて今もTwitterで世界の感動を呼んだのでしょう。まだネットはおろか、携帯電話も無く、一部の研究施設で小型コンピュータが使われ始めた時代と言えば、時代の違いを身近に感じるかもしれません。現代の医療機器はそのほとんどがコンピューターをベースにしている機器です。それがまったく無い時代に、本当によくこれほどの大手術を成功させた医師の腕はまさに神の手と言っていいでしょう。世界の移植手術の歴史に残る手術です。