高まる循環器内科の需要。転職しやすさに潜む落とし穴とは

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転職需要が多い循環器内科とは

診療分野が広すぎて「で、なにが専門なの?」と言われることもあるという循環器内科ですが、そのイメージ通り対応分野も、働き方も様々。高齢化・食生活の欧米化などの影響で、循環器内科医はどこの医療施設でも引っ張りだこの状態です。そんな売り手市場の循環器内科ですが、転職に際して注意すべきポイントとは?

循環器内科とは

循環器内科に携わる人がよく言われる言葉に「いったい何を扱っている診療科目なの?」があります。医療従事者である看護師ですら「実際に働いてみるまで、はっきりと知らなかった」という人もいるくらいですから、一般の人にとってみればベールに包まれた診療科目と言えるかもしれません。循環器内科では循環器、いわゆる「心臓」などを中心に幅広い症状を扱っています。心筋梗塞や狭心症といった心疾患がよく知られていますが、心不全や高血圧、動脈硬化、また生活習慣病が原因で引き起こされる症状についても対応を求められるオールラウンダーです。日本国内では死因のトップががん、心疾患は2位となっていますが、欧米では1位が心疾患です。日本人の食生活はどんどん欧米化してきているので、今後ますます循環器系の疾患が増加していくことは間違いないでしょう。それに伴って循環器内科の求人募集が増えるのは自然な流れといえます。

厚生労働省による『平成22年必要医師数実態調査』のデータを見てみると、循環器内科の必要医師数は1,077人。「内科」とつく診療科目の中で一般内科に次ぐ数字になっています。このことからも、循環器内科医がいかに必要とされているか、うかがい知ることができますね。

循環器内科の転職事情

循環器系疾患や生活習慣病の深刻化などの影響から、循環器内科のニーズは年々高まりを見せています。試しに求人サイトを見ても、常勤、非常勤を問わず常に多くの求人募集が出ている状態です。働く施設についても、総合病院や循環器センター、民間病院やクリニックのほか、在宅診療などバラエティに富んでいます。このことから、循環器内科医は転職先を選ぶ余地があり、給与を引き上げるなど待遇面での交渉もある程度可能だと言えるでしょう。ここで要となるのが、「どこで、どんな働き方を望むか?」です。循環器内科のエキスパートとして専門的なスキルを磨きたいのか、それともこれまでの経験を活かしながら外来中心でじっくりとした治療を行っていきたいのか。方向性によって、自ずと選ぶべき転職先も変わってきます。

循環器内科へのニーズについては、今後も高い状態が続くでしょう。焦って転職を決めるのではなく、自分が医者としてどう生きていきたいか?じっくりと考え、明確な答えが出てから転職活動に踏み切ることをおすすめします。

循環器内科の年収

循環器内科では主に心臓に関わる疾患を扱っているので、

・緊急性が高い
・生死に関わる

という特徴があります。そのため年収額は、他の診療科目と比べて高めの水準となっています。

循環器内科の年収について、もう少し掘り下げて見ていきましょう。

年齢による収入の差

転職サイト『リクルートドクターズキャリア』のデータによると、30代では50%以上、40代では70%もの医者が「年収1,400万円以上」と答えています。全体的に年代による年収額の差はあまり見られず、若くてもスキルのある医者は高年収を得ているということがわかります。

医療施設ごとの収入の差

医療施設ごとの年収額の違いにも着目してみましょう。大学病院では15%ほど、民間病院では25%ほどの医者が「2,000万円以上」の収入を得ている一方で、クリニック勤務で「2,000万円以上」と答えた医者はゼロです。その性質上、循環器内科は様々な医療機関で必要とされています。その中でも大学病院などでは最先端の技術と設備を備え、より専門性の高い治療を行っているため、その分給与額も高くなるようです。もちろん良い面だけではありません。大きな病院では救急指定を受けているところも少なくなく、かなりハードな勤務となるケースが圧倒的に多いです。

性別による収入の差

性別による年収差はどうでしょう。

【男性】
2,000万円以上・・・21%
1,400万円~2,000万円未満・・・48%
1,000万円~1,400万円未満・・・21%
600万円~1,000万円未満・・・9%

【女性】
2,000万円以上・・・17%
1,400万円~2,000万円未満・・・17%
1,000万円~1,400万円未満・・・50%
600万円~1,000万円未満・・・17%

比較してみた結果、上記のようになっています。他の診療科目においても男性の方が高い年収を得ているケースがほとんどで、循環器内科も例外ではありません。男性の医者の7割ほどが年収1,400万円以上を得ているので、男性の循環器内科医の場合、転職による年収アップは十分期待できます。一方で女性の医者であっても、3割以上が1,400万円以上、2割近くが2,000万円以上の年収を得ています。これを鑑みると、循環器内科は女性のステップアップが十分望める科目だと言えますね。検査や投薬だけでなく、心臓カテーテルなど治療も手がける循環器内科は、内科の中でもやや毛色が違っています。よく「外科の医者は体育会系っぽい」なんて言われることがありますが、循環器内科にもその傾向が見られるという声もあるほどです。「男らしさ」が必要とされる面もありながら、もう一方では生活習慣の改善や、心電図のちょっとした変化を読み取るなどの繊細さが求められる分野でもあります。そういった対応については女性の医者へのニーズが高く、循環器内科では女性が十分活躍できる場が確保されていると言えるでしょう。

転職を考えるとき、重視したいポイント

転職にあたって、自分が何をもっとも重視するか?というのは非常に大切なポイントです。売り手市場の循環器内科ではありますが、選択肢が多いからこそ「どこへ行けばいいのか?」を見失いがち。自分のめざす方向によって、どんな転職先を選べば良いのかはまったく違ってきます。転職に望むポイントごとにまとめましたので、自分の方向性と一番マッチしているのはどこなのか、チェックしてみてください。

さらなるステップアップをめざすなら

循環器内科で勤務経験の浅い医者は、まず専門医の取得をめざすことになるでしょう。専門医の取得が可能な医療施設は、学会の定めた高い基準をクリアしている大きな病院ばかり。スタッフや病床の数が充実している、オペの件数が多いといった特徴があります。大学とのつながりも強い傾向にあるため、人脈を作ることも可能でしょう。また救急指定を受けているケースも多いため、非常に忙しい勤務になることが予想されます。

より専門性に特化した働き方をめざすなら

循環器内科の専門病院、循環器センターなどでは、急性期から回復期、慢性期まで幅広いステージの治療を行っていることも多く、柔軟な対応力を求められます。PCIやカテーテルアブレーション、心臓超音波検査などの循環器専門検査といった、より専門性の高い治療を行うことができるでしょう。最先端の設備や技術に触れながら、スタッフと切磋琢磨しつつスキルを磨く環境が整っていますよ。

・これまでのスキルや経験を活かしたい
・今後ますます求められる循環器内科の医者として、より難しい症状にも対応できる技術を身に着けたい

こういった展望を持つ医者におすすめです。緊急性を求められることが多いため、こちらもかなりハードな勤務になるでしょう。

外来中心、ゆとりのある働き方をめざすなら

循環器内科に求められるのは、専門性に特化した診療だけではありません。一般内科的な役割を担う医者として、ある特定の症状ではなく「患者自身」を診るプライマリケアへの需要もあります。この場合は「一般内科+循環器内科」として、地域に根ざした一般病院などでの勤務となるケースが多いです。外来診療が中心となるため夜間対応などが少なく、比較的ゆとりのある働き方が可能になります。

より患者と近い距離で関わっていきたいなら

街のクリニック勤務、在宅診療などの求人も多いです。より近い距離で患者と向き合うことができる点は、大学病院や総合病院にはないメリットと言えるでしょう。このような施設では、患者との信頼関係を構築しながら長期的な診療を行なっていきます。様々な症状について、広い知見を持つことはもちろんのこと、医者自身のコミュニケーションスキルや人となりといった「人間力」が試されます。カテーテル治療など専門的な診療を行うことはないため、スキルを磨いたり、専門性を極めたりする機会はかなり少なくなるでしょう。が、患者と二人三脚で病気に向き合うという働き方は、医者として大きなやりがいを感じられるはずです。

まとめ

「心臓を扱う診療科目」と大まかにとらえられることの多い循環器内科。実際は高い専門性を有する医者としての顔も、街の頼れるお医者さんとしての顔も持ち合わせるオールラウンダーです。診療分野も働き方も多岐にわたり、また求人も多いため、医者にとっては希望に合わせて転職先を選びやすい環境が整っています。だからこそ循環器内科医として、

・これからどうなっていきたいか?
・どんな働き方をしたいか?

これらをじっくりと見つめ直してもらいたいのです。でなければ、思わぬ落とし穴に落ちてしまうかもしれませんよ。どんなによく見えても、100点満点の転職先はありません。年収が高ければ忙しく、ゆとりある働き方を求めれば最先端技術とは遠ざかります。あなたが進みたいのはどの道ですか?後悔のない転職をするため、すこし立ち止まって考えてみてください。転職に向けての最初の一歩は、そこからです。

 


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