腎臓から全身まで。腎臓内科医は転職で活躍の場が広がる

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腎臓内科医は転職で絶対知っておくべき転職情報

高齢化に伴い、人工透析管理をはじめとした腎臓疾患を扱う医者へのニーズはどんどん高まっています。内科医として全身を診ることを求められつつ、その一方でシャント造設などの外科的スキルを併せ持っているため、活躍のフィールドは幅広いです。そんな腎臓内科医の転職事情について迫ります。

腎臓内科のおかれる現状

腎臓内科といえば透析というイメージを持たれることが多いですが、腎臓疾患を診断・治療する科目ということで、実際はさまざまな症状を担当します。糖尿病や膠原病など、全身疾患の悪化に伴って腎疾患が進行するケースも珍しくありません。そのため全身管理のスキルを求められることも多いですし、医者としてたくさんの知識を必要とされます。たとえば杏林大学医学部付属病院(所在地:東京都三鷹市新川6-20-2、電話:0422-47-5511、腎臓内科教授:有村義宏)では、慢性腎炎、ネフローゼ症候群に対しては薬物療法、食事療法、血漿交換などを。腎不全に対しては血液透析、血液濾過透析、腹膜透析などを行うとしています。

このように腎臓内科と一口にいっても、症例に応じたそれぞれの治療計画を立て、実行していかねばなりません。そういった意味で腎臓内科医は、「腎臓を診る医者」というより「カラダにまつわる様々な症状を診る内科医」というイメージがしっくりくるとも言えるでしょう。腎臓の専門医としてに限らず、内科医としてより広い視野を持つ医者が重宝される傾向が強いです。勤務先についても病院だけでなく、在宅医療やリハビリ施設での勤務も視野に入れておくと、より働き方に広がりが出てきます。

厚生労働省が平成22年に実施した『必要医師数実態調査』によると、常勤の現員医師数は2,155人、必要医師数は402人となっています。非常に高いニーズがあることが伺えます。

このような状況に置かれている腎臓内科医たちの悩みといえば、

「常勤医が少なく、忙しすぎる」
「緊急透析やオンコールが頻繁にあり、体力的に追い込まれる」

といった、人手不足による忙しさに不満を抱くケースが多いようです。またこれとは逆に、

「ますますニーズの高まっていく人工透析について学びたい」
「腎臓内科医としての経験やスキルをもっと発揮できる勤務先で働きたい」

など増え続ける患者、成長を続ける腎臓内科という分野でさらなるステップアップを望む声も少なくありません。このように、腎臓内科での転職を求める人達の希望は十人十色。それぞれに合った勤務先や働き方を見極めなければ、”良い転職”はできません。

腎臓内科の転職動向

前述の通り、腎臓内科医は恒常的な人員不足に悩まされている状況です。『必要医師数実態調査』によると常勤の求人倍率は1.23倍となっており、実際に転職サイトを見てもかなりの数で求人募集が出されています。たとえば医者の転職サイトであるエムスリーキャリアエージェントでは、「東京都 腎臓内科」で検索すると352件もの求人がヒットします。「東京都 一般内科」でも316件なので、腎臓内科の求人がいかに多く出ているかというのがおわかりいただけるかと思います。

募集している医療施設もさまざまで、総合病院などの大規模病院から、民間病院などの中規模な病院、診療所や人工透析クリニックなど小規模な医療施設まで。また病院での勤務だけでなく、在宅医療の求人も増えています。都市部で多く出ていることの多い人工透析クリニックの募集ですが、こちらは短時間勤務のアルバイト・パートも多いです。家庭の事情でフルタイムで働くのは難しい、残業や当直、夜間のオンコールなどへの対応は難しいといった女性の医者にもおすすめできますね。

働く場所によって主に行っている診療内容が違うため、医者に求められるスキルもそれぞれです。自身の希望と募集を出している医療施設の希望がうまくマッチしているかどうか、それが転職後の働き方に大きな影響を及ぼします。ここは妥協せずに、双方の意見をすり合わせておきましょう。近年特に多くの募集が出されているのが、透析管理をメインとするもの。それに加えて、一般内科のように全身管理を任されるケースも増えています。高齢化に伴って今後も、腎臓内科医の働くフィールドはどんどん広がっていくことが予想されます。

腎臓内科の年収

転職サイト『リクルートドクターズキャリア』によると、腎臓内科医の募集でもっとも多いのは「1,200万円~1,600万円未満」で、全体の約50%ほどを占めます。需要はあるのに全体的に腎臓内科医が足りていない状況から、内科医の中でも比較的高い金額を得られる傾向にあるようです。またウラ話として、透析管理は長期的な治療が必要となる分野なので病院の経営も安定しやすいという背景もあります。その分が医者への給与として反映されているのですね。

地域による違い

年収1,400万円以上と答えた医者はほとんどが関東か関西でした。それぞれ、全体の約4割ほどを占めています。比較的年収額が高めに設定されている透析専門クリニックが都市部に集中していることからも、人口が集中する地域の方が高めの報酬を得られる傾向にあるようです。

転職を希望する際のチェックポイント

腎臓内科医としてステップアップをめざす場合

腎臓内科の医者としてキャリアアップ、ステップアップをめざす場合、

・人工透析をはじめとした全身管理への対応力を高める
・細分化された専門領域に特化していく

このどちらかになるのがオーソドックスなパターンです。

このうち転職先として圧倒的に間口が開けているのは前者。転職サイトを見ても、一般内科と腎臓内科をあわせた対応を求める求人が非常に多いです。中でも多いのが、透析管理をベースにしている求人です。病院やクリニック、訪問看護など働く場所を問わずたくさんの募集が出ています。ここで注意したいのが、

・患者が透析に至らないようにすること
・透析管理を行うこと

このどちらに主眼を置いた医療施設なのか?という点です。透析を扱うところと言っても、この2つには大きな違いがあります。自身が望む働き方は何なのか?事前に考えておくことで、転職後にスムーズなスタートがきれるようになるはずです。

一方専門特化への道については、比較すると狭き門だと言えるでしょう。こちらへ進みたいという強い希望がある場合、長期戦となることを覚悟して転職活動をする必要があります。

年収額をアップさせたい場合

ほかの内科と比べて給与の水準が高めと言われる腎臓内科。そのなかでもシャント造設やカテーテル治療など、外科的なスキルを持つ医者は特に歓迎されます。高待遇が期待できる透析専門クリニックへの転職にも有利になるでしょう。

また、専門医を取得していれば交渉を有利に進める材料になります。ですが腎臓内科の場合は資格の有無よりも、

・何ができるのか?
・何をしてきたのか?

といったスキルや経験を重視される傾向が強いです。

人工透析患者の増加に伴って、経験の浅い医者を育てようという病院もあります。そういったところへの転職を希望する際は、意欲をしっかりとアピールすることも有効です。

プライベートを重視しながら、無理なく働きたい場合

人工透析専門のクリニックは当直がない、オンオフのメリハリがつけやすいとの理由から人気の高い勤務先です。短時間や非常勤の求人もあり、プライベートとの両立をはかりたい女性にもおすすめ。それでいて待遇が良い、経験が積めるとメリットも大きいです。

小さなクリニックへの転職を検討する際は、

・クリニックの経営状態
・緊急時の対応方法
・スタッフの人数や、それに対する病床の数

など、長期的に安心して働くことができるかどうかなどをあらかじめチェックしておきましょう。

目先の条件の良さばかりに目を向けると、いざ転職先での勤務がスタートした際に「こんなはずじゃなかった!」なんてことにもなりかねません。

今後求められる医者像

マネジメント能力

腎臓内科が担当する分野は、他の診療科目との関わりが多いという特徴があります。腎臓疾患がもとで他の病気を併発したり、その逆もありますよね。すると自然と、ほかの医者から相談を持ちかけられることもあるでしょう。他科のスタッフと協力し合いながら治療計画を立てる機会も多くなります。一つのチームとして患者と向き合っていく必要があるので、マネジメント能力や、協調性を発揮できます。幅広い役割を求められるやりがいも、腎臓内科の魅力の一つです。

スピード感より、じっくり

一分一秒を争うスピード感が求められるというよりは、落ち着いて、じっくりと患者と向き合える性格かどうか?が大事になります。たとえば透析患者の例をとってみましょう。患者は定期的に病院に通わなければならず、一度病院に来ればそのたびに検査や処置で長い時間を取られます。イライラが募り、医者や看護師に当ってしまう患者を目にしたこともあるのでは。

そんな患者の話をよく聞き、気持ちに寄り添いながら治療にあたっていく……そういった姿勢が求められます。

おわりに

腎臓内科医の求人は非常に多く出ているので、転職を希望する医者にとっては選択肢が多く、活躍できるフィールドはかなり広がっていると言えます。地域や働く施設によってややばらつきはあるものの、平均的な年収額は高め。うまく狙えば、キャリアアップと年収アップを同時に叶えることもできるでしょう。

人工透析患者の増加とともに、今後ますます需要が高まることが予想される腎臓内科医。どんな働き方をしていきたいか?どんな分野に挑戦したいか?自身の希望と向き合いながら、あなたにぴったりの転職先を見つけてください。

 


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