精神科医へ集まる注目と転職を成功に導くキーポイント

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うつ病、総合失調症、不安障害、認知症といった精神疾患は、決して他人事ではありません。いつ「明日は我が身」となっても不思議ではないものです。そのことに対する人々の理解は以前よりも進み、精神科を受診する人も増加傾向にあります。それに伴って精神科医のニーズもますます高まり、求人の数も決して少なくはない状況です。しかし医者の持つ資格や地域、転職に希望する条件などによって転職のしやすさは異なります。目的をきっちりと定めて転職活動を行うことが、「良い転職」をするために必要になってきます。

 

■精神科医の転職動向

 厚生労働省によると平成23年には320万人もの人が精神科で治療を受けており、近年ますます精神科にかかる患者数は増加しています。このような状況を受けて精神科医への注目は高まっており、他の診療科と比較しても精神科の求人募集は少なくないと言えます。平成22年に厚生労働省が実施した「必要医師実態調査」によると、精神科医の現員医師数は10,843.6人、必要医師数は1,200.9人といずれも多くなっています。このことからも精神科医には非常に多くの需要があることがわかります。総合病院、精神科の専門病院、クリニックなど医療施設を問わず求人があるため、転職を希望する医者は比較的自分の希望に合った転職先を選ぶことができるでしょう。しかし注意すべき点もあります。非常にニーズの高まっている精神科医ではありますが、その中でも特に「指定医」に対しての求人が多いことは見逃せません。指定医とはご存知の通り、厚生労働省の認可を受けた精神保健指定医のことで、都市部・地方を問わず特に多くの求人募集が出されています。指定医限定の求人というのも少なくありません。逆に指定医など保有資格を問わない求人については「募集が出てもすぐに埋まってしまう」、「待遇面があまり良くないなど」のデメリットもあるため、慎重に転職活動を進めていく必要があります。

 

■精神科医の年収

リクルートドクターズキャリアの調査によると、精神科医の年収は年代が上がるごとに増えていくという傾向が見られました。30代では「1,000万円~1,400万円未満」が56%ともっとも多い割合を占め、「600万円未満」、「600万円~1,000万円未満」がともに11%、「2,000万円以上」はゼロでした。40代になると「1,400万円~2,000万円未満」がもっとも多く56%、「1,000万円~1,400万円未満」が24%、「600万円~1,000万円未満」が12%と続き、「600万円未満」はゼロになります。30代ではゼロだった「2,000万円以上」の層が8%ほどいる点にも注目です。さらに50代になるともっと高所得者が増えます。「1,400万円~2,000万円未満」が50%、「2,000万円以上」が25%と、年収1,400万円以上の医者が七割を超えるという結果になっています。精神疾患を抱える患者の中には幻覚や幻聴、妄想などの症状に悩まされる人も多くいます。時には興奮状態に陥った患者の対応に迫られる場合もあるため、男性の医者の需要が特に高いという特徴があります。実際に精神科医には男性が多く、高年収を得ている精神科医には圧倒的に男性が多いこともわかっています。しかし精神科の場合は外科などのように急患への対応が求められることが少なく、働き方によってはプライベートとの両立がしやすいという側面があります。家事や育児との両立をめざす女性の医者が、あえて低い年収で精神科での勤務を選ぶというケースもあるようです。

 

■地域別に見る精神科医の状況

 どの地域においても、精神科医の年収は1,000万円を超えている場合がほとんどです。もっとも多いのが「1,400万円~2,000万円未満」の層で、ほとんどの地域において「2,000万円以上」の年収を得ている医者が二割ほどいます。ずば抜けて年収が高い地域はありませんが、関東・関西には「2,000万円以上」と答えた医者がいませんでした。特に関東においては「600万円~1,000万円未満」が50%近くを占めており、他の地域と比べるとだいぶ年収が低いことがわかります。地方に比べて関東の医者は高年収だというイメージがありますが、精神科医の場合はそうとも限らないようです。住む地域にこだわらないのであれば、関東以外の地域を狙っていった方が年収アップにつながる可能性は高いでしょう。

 

■転職についてのチェックポイント

 転職に何を希望するか?によってチェックすべき点が変わってきます。目的別のチェックポイントを見ていきましょう。

◯指定医・専門医を取得したい

 指定医などの資格を保有している精神科医は非常に重宝され、求人も多いことから、短期間でこれらを取得したいと考える若い医者が多いようです。 指定医と専門医は取得条件が異なりますので、それぞれ条件をきっちりと把握しておき、転職先の病院の取得実績について忘れずに確認しましょう。資格を持たない医者が転職を希望する場合、待遇面での交渉が難しいことがあります。当直があったり、内科的な対応もあわせて求められたりといったケースもありますので、自分がどこまで対応できるのかといったところまで事前にすり合わせをするようにしましょう。

◯プライベートと両立させたい

 育児と両立させながら働きたいという女性の医者や、バリバリ働くのに疲れたのでプライベートも充実させたいというベテランの医者などがよく希望するのが、このパターンです。このような場合、当直の有無や残業時間、まわりの職員の様子などについてよく事前に確認しておきましょう。病院や働いている人、患者の考え方や風土によってかなり左右される部分なので、自分の納得のいくまで問題をクリアにしていくことが良い職場を見つけるための近道になります。

◯勤務体系について譲れない希望がある

 たとえば外来のみの対応であったり、精神疾患への対応以外にも幅広く患者と触れ合ったりなど、ひと口に精神科医といってもどのような勤務を望むかは人それぞれです。病院側、医者側双方の考え方に齟齬があると、勤務がスタートしてからぎくしゃくしてしまい、せっかくの転職が失敗に終わる可能性があります。病院としても「医者にはこれだけのことをやってもらいたい」という希望があるため、働きだしてからのビジョンを明確にしておき、お互いの考え方をよくすり合わせておくことが大切です。

 

■「希望条件」を履き違えた精神科医の話

 ここである精神科医の転職にまつわるエピソードをご紹介します。総合病院に勤めるとある精神科医は、給与の額が激務に見合っていないという不満を持っていました。同年代でクリニックに勤務している友人などは、外来専門で患者を診ているうえに自分よりもずっと高待遇で働いている、納得がいかないと。そこで医者は転職を決意し、自分で目星をつけた病院へいくつかアポイントを取ることにします。彼は指定医を持った精神科医だったため、どこの病院でも好意的に話を聞いてもらうことができました。いくつか面接を受け、絞り込まれたのは精神科病院とクリニックの二箇所でした。給与は精神科病院の方が上でしたが、クリニックは外来専門でOKとの返事をもらいます。前者にも外来患者を主に治療したい旨は伝えてありますが「できるだけ希望に沿うようにはするが、病棟や訪問看護への対応をお願いする可能性もある」という返答があり、診療内容については不明瞭な部分が大きいと感じました。彼は悩みましたが、最終的には待遇面で一歩リードした精神科病院を選ぶことにしました。実際に働きだしてみると、すぐに彼はその転職を後悔することになります。たしかに給与は上がり、その点においては満足と言えます。しかし面接時に言われた通り、外来以外にもたくさんの対応を求められるようになったのです。これでは前職と大差なく、彼はすっかり意気消沈してしまいました。その精神科医は自分が「給与額のアップ」以上に「自分らしい働き方」を求めていたということに気づきましたが、もはや後の祭りです。このように転職において給与や勤務時間などの条件面は非常に大切ですが、「自分がどのように働いていきたいか」という、仕事の軸となる部分も疎かにしてはいけません。それが結果的に、転職を成功に導くための必須条件といっても過言ではないのです。

 

■転職を成功させるためには「ブレない軸」が大切

精神疾患を抱える患者は増え続けており、これからも精神科医のニーズはますます高まっていくことが予想されます。精神科医の求人も減ることはないでしょう。その中でいかに「良い転職」をするかは、自身の経験やスキルがベースになることはもちろん、自分がどういった働き方をしていきたいか?という軸を明確にしておくことが鍵となります。

  • 資格を取得したいのか
  • プライベートを充実させたいのか
  • 働き方を重視したいのか
  • とにかく給与をアップさせたいのか

このような「自分の心の中の声」と向き合いながら、転職先を妥協なく選ぶこと。それが転職を成功させるためのキーポイントになるのです。

 


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